アイメック®(フィルム農法)とは?

アイメック®(フィルム農法)は、世界が今日直面している食の安全性、水不足や土壌汚染等の深刻な問題に対処するために開発されたハイドロゲル膜を用いた世界初の技術です。

フィルム農法で作物が育つ仕組み

アイメック®ではハイドロゲルでできた薄いフィルムの上で植物が育ちます。
フィルムには無数のナノサイズの穴が開いており、水と養分だけを通します。また農薬を使わなくてもバクテリアや細菌、ウィルスによる汚染を防ぐことができるため、安全な作物をつくることができます。
植物はハイドロゲル中の吸い難い水を吸おうとして、植物は沢山の糖分、アミノ酸などを作り出します。その結果、高糖度と高栄養価が達成されます。

アイメック®システム

アイメック®システムは設置が容易で構造もシンプルで廉価です。システムは 給液装置と栽培ベッド(フィルム、不織布、止水シート、2本の灌水チューブ)から成っています。
止水シートによって地面とは完全に隔離されているので、砂漠地帯やコンクリ ートの上など、「どこでも農業」ができます。
更に止水シートによって供給された水と肥料が外部に漏れないために従来の農法 に比べ、水と肥料の使用量が大幅に少ないと同時に環境に大変優しい農法です。

植物の根がアイメック®フィルムの表面に張り付いている様子

高品質トマト生産

アイメック®は2009年に日本国内で初めてトマト生産に導入されました。
今や普及面積も25エーカー超となり、現在も拡大しています。
アイメック®で育ったトマトは食味、香りも良く、糖度や栄養価(リコピン、 アミノ酸やギャバ等)が非常に高いため、高評価を得ております。
これら高品質の作物は他の農法で作られた野菜と比較しておよそ3倍の取引 価格で販売されております。更に、トマト以外に、メロン、イチゴ、パプリ カやレタスのような葉野菜生産を計画しています。
将来はアイメック®でブドウ等の果樹の生産にチャレンジする予定です。

アイメック®システムの設置過程

初期、経常投資額と収益性

アイメック®の初期投資額は水耕栽培に必要な大量の養液の循環および殺菌設備などが必要でないために水耕栽培と比べて大幅に安くなります。 又、大量にトマトを生産する水耕栽培と比較してアイメック®では水、肥料、電気、重油、労務費などが大幅に安くなります。
一方、トマトの売上額については、水耕栽培では安い価格のトマトを大量に生産するのに対して、アイメック®では高価格トマトを限定的に生産するために、ほぼ同等になります。従って、利益に関してはアイメック®が大幅に高くなります。
最近の消費者動向調査でも安全、高栄養価の野菜は、価格が高くても消費者に選ばれる傾向にあります。“量から質へ”の傾向はアイメック®のコンセプトに合っていると言えます。

誰でもできる農業

土は農業の主役を務めていますが、土の性状を正確に制御することは大変難しいことです。土の性状は場所、季節によって変わります。良い土の作り方を何年もかけて開発した経験の深い農家さんでも、それを自分の子供に教えることが難しいと言われております。これが若者の農業への参画を妨げております。
アイメック®では土の代わりに工業製品であるフィルムを使いますので、農業の未経験者でも短期間で再現性の高い農業を習得することが可能です。高品質のトマト(フルーツトマトと呼ばれている)を安定的に生産できる土作りの習得には10年かかると言われていますが、アイメック®では全く農業未経験の若者でも1年で技術が習得できます。アイメック®は農業に若者を呼び込む技術と言えます。

何処でもできる農業

アイメックでは、砂漠でも汚染された土壌や塩害を受けた土壌でも、また、ビルの中でも高品質の野菜を育てることができます。UAE(アラブ首長国連邦)の砂漠地帯や、東北地方の津波の被害にあった地域に、アイメック農場が建設されました。アイメックによって、農業に適さない地域での雇用を創出し、経済が回復に向かい、人々が希望を取り戻すお手伝いができれば幸いです。

アイメック®開発の経緯と今後の展開

アイメック®は人工透析、人工血管、カテーテルなどの医療用製品に用いられる膜およびハイドロゲル技術の開発を30年以上に亘り行ってきた弊社会長の森 有一(元早稲田大学客員教授)が発明した技術です。
森は、医療分野で培ってきた先端高分子技術を農業分野に展開し、地球温暖化の進捗によって世界各地で起こっている水不足や土壌に関する問題によって引き起こされる食料の供給および安全性の問題に対処するために、1995年にメビオールを設立しました。
森は、アイメック®を駆使することによって国内では大震災で大きな被害を受けた農地の復旧・復興、海外では農作物の生産ができない地域に安全、高栄養価の農産物の生産拠点を創出するための技術開発に注力しております。

特許で保護された技術

アイメック®の特許は、127カ国で出願され、すでに120カ国で登録されています。

製品情報

Product Info

アイメック®

アイメック®(フィルム農法)は、世界が今日直面している食の安全性、水不足や土壌汚染等の深刻な問題に対処するために開発されたハイドロゲル膜を用いた世界初の技術です。imecアイメック®ではハイドロゲルでできた薄いフィルムの上で植物が育ちます。フィルムには無数のナノサイズの穴が開いており、水と養分だけを通します。
 

メビオールジェル

ポリマー素材を使用した、温度に応答する熱可逆性ハイドロゲル。
完全な合成高分子であるため、タンパク・ウイルス等による感染などの危険性はありません。薬物の徐放性担体(DDS)、電気泳動用担体、化粧品基材、細胞・組織の3次元培養担体など様々な応用が可能!

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